天然素材について
天然素材100%、籐・竹・麻・ヤシから生まれた床材は、本物志向と心地良さが魅力です。
人や環境にやさしい天然素材。私たち上田敷物の床材は、籐や竹、麻やヤシなど、自然がつくりだした天然素材です。その良さは、何といっても自然がつくる素材ならではの風合いや肌ざわりの心地よさ、また日本独自の生活風土や環境への適合性です。それは、決して工業製品から生み出せるものではありません。
製品に用いる素材は特性や醸し出す風合いなど、個々に特徴があります。オフィスや商業施設、そして居住空間など、暮らしや社会のさまざまな空間シーンに応じて、私たちは素材の特性を活かした製品づくりに取り組んでいます。
【籐】 とう Rattan
日本では籐と呼ばれるラタンは、インドネシアのジャングルに自生する生命力の強い植物で、地上で最長の高さに生育する植物です。暗いジャングルで太陽光を求めて上へと成長し、倒れては他の植物にからみつき、さらに大きくなるという特徴があり、最長で数百メートルというものもあります。水に強く、弾力性、耐久性があり、床材としては洗面所や脱衣室、居間などに幅広く用いられています。また、木材の生長サイクルが50~70年かかるのに比べて、ジャングルが保護されており5~10年で再生する、環境を破壊しない素材でもあります。【竹】 たけ Bamboo
京都の竹林など、和のイメージもある竹。温暖で湿潤な地域に分布しており、アジアの温帯から熱帯に多く、寒冷地にも自生し、インドやアフリカ、オーストラリアにも分布しています。竹は成長力が強く成長のピーク時には1日で1m以上も大きくなります。素材用として乾燥させたものは硬さと柔軟性をもっており、建材や工芸品など幅広い用途に活用され、その繊維からは紙も作られています。なかでもモウソー竹は硬く、反りにくいため寸法安定性に優れ、曲げや圧縮にも強いので、竹の床材は水回りをはじめ、さまざまな空間で利用されています。【サイザル麻】 さいざるあさ Sisal
床材に適したサイザル麻は、ブラジルやケニア、タンザニア、メキシコを原産地とする植物で、その葉から取れる繊維は長くて、強靱でありながら柔軟性に優れ、摩耗や酸、腐食には他のどの麻よりも強いという特徴をもっています。サイザル麻から取れる繊維やパルプは、ロープやマット、紙、建材パネルなどに使われ、白くつややかな繊維から生まれる優美な印象と足触りは、床材としての魅力があふれています。
【ココヤシ】 ここやし Coir
南の島の海岸風景でおなじみのココヤシはインド、スリランカ、インドネシア、フィリピン等が主産地で、ココヤシの実は全て利用できます。観光客にも人気のココナツジュースをはじめ、実の内壁のコプラはココナツ・オイルになります。内果皮はヤシ殻炭(活性炭)の材料になり、ココナツの外果皮は海水に浸し、その周囲を覆っている繊維だけを取り出すとコイヤーファイバーが採れます。その繊維は手で紡がれ糸になります。ココヤシ床材は、耐水性や耐久性に優れており、公共施設から一般住宅などに広く使われています。天然素材だから、一長一短があります
天然床材は、吸水性や断熱性が高く、冬温かく夏涼しいといった天然素材ならではの気持ち良さがありますが、天然素材であるがゆえに同じ種類の材料でもそれぞれに個性があり、収穫時、収穫場所、天候などで微妙に色合いや性質のバラツキがあり、伸縮性なども異なります。こうした天然素材の長所や短所をよくご理解の上、ご使用をお願いいたします。
天然床材について知って頂きたいこと (pdfファイル)